『LIMIT BREAKS~限界突破~』
◆10月8日(月・祝)東京・ベルサール六本木(15:00)
観衆460人(超満員)
約半年ぶりにディアナがビッグマッチを開催。試合前に歌手の仲嶺知世(なかみね・ともよ)さんが歌を披露した。
▼~bonita対決~20分1本勝負
ジェニー・ローズ(7分49秒/チョークスラム→片エビ固め)ロサ・ボニータ
新コスチュームで気迫のファイトを見せるジェニー。ダイビング・ラリアット、フィッシャーマンズ・スープレックスとつなぐと、最後はチョークスラムの体勢から前方に倒れこみながら叩きつける技で勝利を飾った。
▼狂乱の戦い・30分1本勝負
○ZAP I&ZAP T(14分6秒/14分6秒/ライガーボム→エビ固め)●KURO&唯我
堀田とユニットを組むKUROと唯我は開始早々から場外戦に誘うが、ZAPはすぐさま形勢を逆転。まったく危なげない闘いぶりで暴走軍をねじ伏せた。
▼Luchadora対カルネ・30分1本勝負
下田美馬(15分47秒/デスレイク・ドライブ→片エビ固め)マスク・ド・サン
サンのネックハンギング・ボムをカウント2でクリアした下田は、コーナーから前方回転してのカカト落としからタイガー・スープレックスへ。大きくアピールしてからデスレイク・ドライブを決めて快勝した。
▼精進~追いつけ追い越せ!!~・30分1本勝負
豊田真奈美(14分41秒/ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド)Sareee
序盤は防戦一方のSareeeだったが、場外へのプランチャを決めるとムーンサルトプレスの自爆を誘ってミサイルキックを連発。しかしSareeeの丸め込みを踏ん張ってこらえた豊田はぶっこ抜いてのジャーマンからムーンサルトプレスへ。かろうじて肩を上げるSareeeに豊田はクロスアーム・スープレックス、ミサイルキックと畳みかけると、最後はJOサイクロンで3カウントを奪った。
▼本物の戦い決着か!?・60分1本勝負
ジャガー横田&○伊藤薫(20分6秒/ダイビング・フットスタンプ→体固め)堀田祐美子&●青野敬子
ディアナ正規軍と暴走軍が早くもタッグでの頂上対決。荒れ模様の中、堀田の掌底が青野に誤爆するとジャガーが堀田にイスで一撃。その間に伊藤がライガーボムからのダイビング・フットスタンプで青野を仕留めた。怒りの収まらない堀田は敗れた青野をなじりKUROにイスを投げつけると、リングサイドでセコンドについていたマスク・ド・サンを暴走軍へ誘う。サンはノーコメントで姿を消した。
▽井上京子・25周年セレモニー
京子は新しいガウンでリングイン。愛息・りきくんをはじめ関係者から花束などが贈呈された。
▼井上京子デビュー25周年記念試合~LIMIT BREAKS~限界突破・各1分1本勝負(25人掛け)
[1]井上京子(時間切れ引き分け)ザ・グレート・カブキ
[2]井上京子(時間切れ引き分け)ジャガー横田
[3]井上京子(時間切れ引き分け)ピヨタマスク
[4]井上京子(0分35秒/パワーボム→エビオ固め)ロサ・ボニータ
[5]井上京子(時間切れ引き分け)ジャニー・ローズ
[6]井上京子(時間切れ引き分け)ボリショイキッド
[7]井上京子(時間切れ引き分け)さくらえみ
[8]井上京子(時間切れ引き分け)松本浩代
[9]井上京子(時間切れ引き分け)吉田万里子
[10]井上京子(時間切れ引き分け)マスク・ド・サン
[11]井上京子(時間切れ引き分け)藪下めぐみ
[12]井上京子(時間切れ引き分け)KURO
[13]井上京子(0分48秒/ラリアット→体固め)唯我
[14]井上京子(時間切れ引き分け)青野敬子
[15]井上京子(時間切れ引き分け)堀田祐美子
[16]井上京子(時間切れ引き分け)渡辺智子
[17]井上京子(時間切れ引き分け)豊田真奈美
[18]井上京子(時間切れ引き分け)下田美馬
[19]井上京子(時間切れ引き分け)リッキー・フジ
[20]井上京子(時間切れ引き分け)ハヤブサ
[21]井上京子(時間切れ引き分け)黒田哲広
[22]井上京子(0分55秒/ジャーマン・スープレックス・ホールド)Sareee
[23]井上京子(時間切れ引き分け)高橋奈苗
[24]井上京子(時間切れ引き分け)里村明衣子
[25]伊藤薫(0分59秒/ダイビング・フットスタンプ→体固め)井上京子
[26]井上京子(時間切れ引き分け)ブル中野
京子の25人掛けはカブキからスタート。ボリショイキッドとの対戦では和田京平レフェリーと3人でダンスしたり、松本に続いて吉田が現われると2人で京子をロープに振り、ダブルのクローズラインを見舞っていく。車イスで花道に現われたハヤブサは立ち上がって京子にヘッドロックを極めると、マイクで京子の頭をこづいた。闘い足りない奈苗が1分を過ぎてもリングを下りずにいると、里村が奈苗を蹴飛ばしてガウンを着たまま京子にデスバレーボム。25人目の伊藤を相手に初めて3カウントを喫し、通算成績は京子の3勝1敗22引き分けに終わった。
リングアナの「限界を突破して頂きましょう」のかけ声で、サプライズの26人目として今年1月に引退したブル中野さんが登場。大歓声に右腕を上げて応えたブルは京子に首投げ。続いてリングサイドにいた選手たちを呼び込むと、全員で京子に攻撃を仕掛けて最後の1分が終了。マイクを持ったブルは「やらなきゃいけないこと、いっぱいあるぞ。急げ」と言い放つと、「今日はおめでとう」と祝福した。
★京子のあいさつ
「1分間、お相手してくださった選手の皆さん、ホントにありがとうございました! 25年間、プロレスをやらせてもらってホントに幸せだと思います。そして、これからも自分の目指すところ、世界一強い女になるために、これから一生懸命練習して強くなっていきたいと思います。ディアナ、2年目でホントにまだまだの団体です。その中でこんなにたくさんのお客様、集まって頂いてホントに感謝してます。ホントにありがとうございました! ディアナ、これから20年、30年続いていく団体にしたいと思います。100年先のディアナも応援してください。そして今日この大会に携わってくれたすべての皆さん、毎日毎日眠るヒマもなくこの大会に全力で準備してくださったスタッフの皆さん、ホントにありがとうございます! この会場に来てくださった皆さんがいなければ、この大会は成り立ちませんでした。これからもディアナ、応援してください!」
★ブル中野さんのコメント
「25分やりきれるかなって心配してたんですけど余裕ですね。まだまだやっていないことはいっぱいあると思うので“急げ!”って今日は少し喝(かつ)を入れました。25年ってやっぱりひと区切りですごい長かったと思うんですよ。やはり今はディアナを立ち上げましたけど、また1からなんでやっと2年経ったけども、もっともっとやることはいっぱい…。(リングに上がったが?)まぁ何も出来なかったですけど(笑)。ほとんど選手の方に手伝ってもらっただけなんで…」
★京子のコメント
「(25人掛けをしたのは?)20年のときもそう思ったんですけど、25周年のときにゆっくり振り返ってみたんですね。そのときに関わりを持った全女だったりとかNEOだったりとかFMWだったりとか、“いま誰と当りたいんだろう?”と思ったときに、1人に絞りきれなかったというのもあるんです。NEOは解散してしまって、引退した選手にも全員声をかけたんですよ。でもみんな“引退させてもらったんで”ということだったんですけど。やっぱり1人に絞りきれない、そして体力の限界がどのぐらいなのか知りたかったというのがあったので、やってみたいって思いました。今日は限界ですね(苦笑)。今ちょっとまだフワッとしてるので。いま耳聞こえないですし、鼻がちょっと…。(ブル中野さんの登場について)ありがたいです。私の中でブル中野選手っていうのは、中野さんがいなければここまで来れなかったというのもあるので。プロレスの師匠でもあり、私生活でも面倒みてもらっているので。中野さんがアメリカ行ってる間は離れていましたけど、ずっと師匠として中野さんみたいになりたいと思ってきたんでね。すごいお忙しい中、来てくださってホントに感謝してます。引退した選手も上がってくれたりとか、普段だったら上がってくれない他団体の選手もリングに上がってくれたりとか。ホントにプロレスやってて良かったなと…。今日すごい辛かったんですけど、楽しかったです。やっぱりプロレスっていいな、楽しいなってすごく思えました。私こんなに仲間がいたんだなって思えて…感謝しかないです。25年、ホントに感謝しかないです。(中野さんの“急げ”という発言について)目が覚めました。スタッフも入れ替わったばっかりでバタバタして眠れない日が続いて…夜中までみんな作業してくださったんですけど、普段だったらスムーズにいくことがいかなかったりとか、手作り感満載のイベントだったと思うんですね。2年目突入して、また大きい大会が4月29日の2周年とかになるんですけど、そのときはもっともっとすごい大会になるように、ディアナは進んでいくしかないと思います」
★Sareeeのコメント
「ぜんぜん自分がダメで豊田さんにまったく通用しなくて、ホントに悔しかったです。もうホントに強いです。まだまだぜんぜん敵わなくて…次、当たらせて頂くことがあったらもっと思い切りぶつかっていけるように、これから頑張りたいと思います」