『RIBBON MANIA2012』
◆12月31日(月)東京・後楽園ホール(12:00)
観衆749人
▽オープニング
南側スタンド席より選手たちが登場。リングインするとマイクを奪い合いながらのあいさつからサインボール投げで、笑顔で大会の幕を明けた。
▼新人イリミーネーション6人タッグマッチ・15分
世羅りさ&寺田浩子&235(3-2)山口ルツコ&若松江莉&竹田彩乃
※寺田、235、山口、若松、竹田デビュー戦
[1]竹田(3分26秒/フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド)235
[2]寺田(4分31秒/ネックロック)竹田
[3]世羅(6分31秒/変形シュバイン→片エビ固め)若松
[4]山口(7分16秒/カカト落とし→寺田)
[5]世羅(8分26秒/オーバー・ザ・トップロープ)山口
デビュープロジェクトから一挙に5人がデビュー。身長177cmの山口が長身を生かしたココナッツクラッシュやカカト落としで猛攻を見せるが、最後は世羅がエプロンでの攻防を制して山口を場外に落とし勝利した。
★試合後のコメント
世羅「自分はみんなデビュー戦の中1人…1ヶ月だけですけど先輩として闘う気持ちの中で、絶対に負けたくなかったし、自分がリードして勝ちにつなげていくようなプロレスをしたいと思っていたので。落とされそうになっても、絶対落ちないぞという。新春プロレスフェスタに出場できることになったので、新人枠の中に1人、自分も入れて頂けたので、自分らしく世羅らしいプロレスで精一杯闘ってきたいと思います」
235「私はデビューが29日に決まりまして、ホントにプロジェクトメンバーの中でも1番ダメダメで志田さんや藤本さんに“オマエはデビューできないかもしれない”って言われてて。でもこうして今日を迎えられて、1番最初に3カウント取られてしまったんですけども、こういう場に立てれたのがすごい嬉しいです。ありがとうございました」
寺田「やっぱり普段と違う場所だなっていうのをすごく実感しました。竹田に1本取られたことすごく…すごく悔しかったので、今日それの挽回ができたことはホントに良かったなと思っています。でも全然まだまだです。全然まだまだ向かっていけてない自分がいるので、これからもっと精進してホントに勝ちにいきたいと思います」
若松「プロジェクトメンバーから世羅が先にデビューしていて、ずっと悔しい思いをしていて…(涙)私が絶対世羅を倒してやろうというつもりでやったんですけど、3カウント取られてしまったので。すごい悔しいデビュー戦になりました」
竹田「オープニングの頃からすごい緊張しちゃっていたんですけど、リングに上がって初めてのデビュー戦で紙テープも投げてもらって頑張ろうって気持ちがどんどん増えてきて、緊張もあったんですけどすごい楽しいって気持ちが大きくて。試合がこんなに楽しくて、こんな大きな舞台でやらせてもらえたことがとても嬉しかったです。ギブアップで負けてしまって勝ちたかったなって思うんですけど、でも自分なりに私はいい試合ができたと思います。これからも頑張りたいと思います」
山口「自分はプロレスを観戦したのが9月の後楽園ホール(アイスリボン)が初めてで、私も絶対デビューしてここに立ってやるって思って。後楽園でデビューが決まったとき嬉しかったんですけど、勝ちたいと思ったのにこんな結果になってしまって。しかも最後に世羅さんと1対1になって…私と世羅さんは同じ事務所なんですけど、世羅さんが先にデビューしてすごい悔しかったから絶対勝ってやろうと思って…。最後に負けてしまったのは自分の詰めの甘さだと思うので、絶対強くなっていつか絶対に倒します。今日はこの舞台に立てたことは幸せでした」
▼“激突120kg!!”10分1本勝負
石川ジャ子(4分31秒/コブラツイスト)大島くじら
体重120kg同士の両者が激突。ジャイ子がコブラツイストでギブアップを奪った。
▼4WAYタッグマッチ・20分1本勝負
○新田猫子&大石真翔(8分12秒/猫入り式十字固め)●内藤メアリ&チェリー
※あとの2組はヘイリー・ヘイトレッド&くるみ、雫あき&堀田祥子
加行を成満して僧侶となった雫は剃った頭をリングで初披露。8人が入り乱れる中、ダブルで場外へのケブラーダを放つなど優れたタッグワークを見せた大石&猫子が快勝した。
▼15分1本勝負
堀田祐美子(時間切れ引き分け)星ハム子
ハム子が憧れの堀田と久々の対戦。場外で攻められ続けたハム子だが、イスを奪い取って堀田を殴打するとダイビング・ボディープレスやラリアットを連打して猛反撃を見せ15分時間切れに。ハム子の健闘を認めた堀田は黒い暴走Tシャツを手渡し軍団入りを認めた。
▼時間無制限1本勝負
村上和成(5分19秒/払い腰→体固め)松本都
険しい表情の村上を前に、リング内で寝そべった都は“猪木アリ状態”で手招きするなど命知らずな挑発を繰り返す。果敢に張り手やエルボーを打ち込む都だが、村上の技の1発1発に悶絶。最後は投げで叩きつけられ3カウントを喫した。
▼インターナショナルリボン&REINA世界タッグ選手権試合・20分1本勝負
希月あおい&○つくし(17分36秒/でんでんむし)木村響子&●帯広さやか
※木村&帯広が初防衛に失敗。希月&つくしが第31代インターナショナルリボンタッグ&第6代REINA世界タッグ王者組となる。
木村&帯広のタッグ王座に希月&つくしが挑戦。帯広との丸め込みの応酬をつくしが制して新タッグ王者となった。試合後にはこの日でアイスリボンを退団する帯広に選手たちが花束を贈呈。なお帯広は同日の夜に我闘雲舞への入団を発表している。
★帯広のコメント
「ベルトを落としてしまって、まずはそこは…ベルトを持っていたら3月、後楽園で試合させて頂きたいと思っていたんですけれども、次につなげられなかったのはすごく残念なことだと思います。そしてやっぱり“タッグのベルトに挑戦しようよ”って言ってくださった木村さんにまず本当に感謝の気持ちをお伝えすると共に、自分は今日アイスリボンを去るわけですけれども、ここからがまた新しい帯広さやかのスタートだと思っています。なので、またあおいさんやつくしが歌ってくれた『線路は続くよどこまでも』のように、これからもずーっとプロレスを続けていればまたみんなと出会えると信じて。私は私の道を後ろを向かず歩いていきたいと思います。3年間アイスリボンにお世話になりました。ホントにありがとうございました。これからもアイスリボン、そして帯広さやかをよろしくお願い致します。ありがとうございました」
▼スペシャルタッグマッチ・30分1本勝負
高橋奈苗&○夏樹☆たいよう(20分51秒/たいようちゃん☆スパニッシュフライ→片エビ固め)志田光&●藤本つかさ
志田&藤本のアピールによりパッション・レッドとの再会マッチが実現。ここ数年間で成長した姿を存分に見せつけたが、ナナモモ☆ダイバーから最後は夏樹がコーナー最上段からの変形雪崩式スープレックスで貫禄勝ち。試合中には赤いTシャツ&ハチマキを着けたしもうま和美さんも乱入して笑いを誘った。
▼ICE×60選手権試合・20分1本勝負
成宮真希(13分28秒/ユルネバ→エビ固め)紫雷美央
※紫雷美央が3度目の防衛に失敗、成宮が第16代王者となる。
2012年最後の試合で成宮が美央のベルトに挑戦。美央のペースになかなか突破口を見出せない成宮だが、最後はアルゼンチン・バックブリーカーの体勢からスパインバスターのように前方に叩きつける新技・ユルネバを初公開。美央を下して新王者となった。
▽エンディング
マイクを持った成宮は「アイスリボンにベルトを取り戻しました。成宮真希がチャンピオンになりました!」と絶叫。続いて「アイスリボンはどんなときでも前を向いて歩いてきたと思います。でもそれはどんなことであっても応援してくれる、支えてくれた皆さん。ホントに皆さんのおかげだと思っています。ホントにありがとうございました」と感謝を述べると、選手たちが客席を回って握手。最後は選手全員がリングに上がり笑顔で締めた。
★成宮のコメント
「いつも蹴られたり弱気になってた自分がいたんですけど、今日はどんなのが来ても絶対に肩を上げ続ける。あと絶対にっ弱気にならない、絶対に負けない。そういうふうに思ってリングの上に立ちました。正直、途中負けそうになったときもあったんですけど、すごいホント応援してくれる人たちがいて…こんなに声援が嬉しいものだとは、ホントに改めて気づきました。最後力があんまり残ってなくて、とにかくユルネバを決めようって思ってそれが返されたときに一瞬あせったんですけど、自分の中でギロチンというイメージが強かったと思うんです。でも、ギロチンをすかされたりなかなか決めれない日々が続いてそれで負け続けていたので、ギロチンだけじゃなくて違う新しい何かを開発していかないといけないという中で生まれてきた新しい技を出して、なんとかベルトを取り戻すことができました。チャンピオンとして弱気なことは言っちゃいけないかもしれないですけど、次やったら勝てるかどうかもわかりません。本当にたまたま今日すべてが噛み合った上での勝利だったと思います。でも今度やったら応援がなくても勝てるぐらいに強くなっていかなきゃいけないなって、ベルトを獲って思っています。ベルトを獲ったからにはチャンピオンとしてアイスリボンを、今はビーナスの2人(志田と藤本)に引っ張ってもらってる状態だと思うんですけど、そこに自分も食い込んでいく。自分も新人たちを引っ張っていくぐらいの気持ちでやっていきたいなって思ってます。まったく新しいアイスリボンを、また来年見せていきたいと思っています」