1月29日(火)埼玉・レッスル武道館
「IIDAAIDE~帆立をなめるなよ~」
観衆=103人
◎入場式
右ヒザ前十字靭帯断裂で欠場中の飯田美花のために、「IIDAAID」がレッスル武道館で開催された。まずはホワイトテイルズの華名、渋谷シュウ、栗原あゆみ、紫雷美央、飯田美花がリングに上がりそれぞれ挨拶をおこなった。
渋谷「みなさん本日はIIDAAIDにたくさんのご来場、誠にありがとうございます。こんなIIDAAID興行を開いてもらえるなんて正直メッチャうらやましいですけど、私も同じケガで欠場していましたが、長いようで短い、短いようで長い。そんな欠場期間だと思いますが、みんなの気持ちを飯田にぶつけたいと思います。みなさん最後まで応援よろしくお願いします」
美央「まるで渋谷さんだけが挨拶みたいな空気になっていますが、全員一言ずつ言います。渋谷さんも言っていましたが、飯田の欠場まだまだ時間かかると思います。しかし、こうやってみんなが欠場の間、支えようとしているので興行でね『こんだけの人が私を支えてくれてるんだ』ってわかるように、みなさん大きな声で盛り上がっていってほしいと思いますので、よろしくお願いします」
栗原「自分も長期欠場した経験のある者として、欠場中っていうのは試合ができなくて悔しかったり、辛かったりすると思うんですけども、こうやってたくさんの人の支えがあって、それを感じて早期復帰へのプレッシャーをたっぷり感じて、治療に専念してもらいたいと思います」
華名「こんなたくさんのお客さんが来てくれてうれしいよね。いや本当にプロなので、しっかり長いかもしれないけども治して、お客さんにしっかりした試合を見せれるように治していきましょう。ということで!」
飯田「まずみなさん本日はたくさんのご来場ありがとうございます。そして、今日このIIDAAIDという素晴らしい興行を開催してくださったZABUNのみなさん、試合に出場してくださる選手のみなさん、関係者のみなさん本当にありがとうございます。全試合自分にちなんだ、自分は本当に素晴らしい先輩方に恵まれたなとヒシヒシと感じてます。今日は自分にちなんだ素敵なカードばかりですので、みなさん楽しんでいってください。そして、この日のための掛け声があります。みなさんで一緒にお願いします。自分が『帆立をなめるよ!!』って言ったらみなさんで『GO GO!』でお願いします。行きます! 帆立をなめるなよ(GO GO!)。最後まで応援よろしくお願いします」
1、イイダモシャススペシャルシングルマッチ(15分1本勝負)
○栗原あゆみ(7分45秒、ストレッチマフラホールド)旧姓・広田さくら●
コスプレ女王・広田さくらの2013年初の試合は、GAMIの要望で飯田美花のコスプレに決定! 飯田になりきった広田は「お願いします!」と握手を求めて、その手を掴んでエルボーを連打していく。 広田「今日はみなさんありがとうございました。よ~し、15年ぶりくらいにドロップキック食らえ!」と3発お見舞い。あまりの威力のなさに「まだ復帰は無理でした」とあっさり引き下がるも、栗原が「ドロップキックはこうやるんだよ!」と強烈な一発でお手本をみせる。そして、ボディーシザースに捕えていく。 広田はエルボーで脱出すると、ロープワークからフットスタンプを放つ。カウント1で返した栗原は串刺しダブルニーで反撃。もう一発を狙ったが、広田もかわしてヨーロピアンクラッチを狙う。堪えた栗原は投げっぱなしジャーマン。広田も気合を入れ直し向かっていくが、栗原はエルボーをかわしてビンタ。 苦戦する広田は、飯田を忘れてカンチョー攻撃に犬神家で攻勢に転じる。栗原は「飯田はそんなことやりません!」と反論するが、犬神家の威力に引き寄せられていく。ようやくペースを握った広田は、河津落としを狙ったが、間違えて前受け身。さらにタニバット、ふらふらドーンと畳みかける。さらにグラウンド卍固めを狙ったが、立ち上がった栗原がストレッチマフラーへ。股が裂けそうになった広田は“お股”を叩いてギブアップした。
2、イイダホールド3WAY(20分1本勝負)
○星ハム子(9分41秒、ヨーロピアンクラッチ)水波綾●&GAMI●
続く第2試合は、GAMI、水波綾、星ハム子による“飯田の技でしか勝てない”という特別ルール。ハム子流の片ヒザ握手でゴングが鳴らされた。 手四つの攻防はGAMIVS水波でスタート。仲間はずれのハム子は2人の間を潜り抜けて存在をアピールする。GAMI&水波は、ダブルのブレーンバスターでハム子を排除し、改めてロックアップ。 ハム子「ちょっと待ってよ、飯田のための興行でしょ? なんか暑苦しくない?」と異議申し立て。GAMIが「お前が暑苦しいわ!」と言い返すも、めげないハム子はセクシーポーズ。GAMIもすぐにTシャツを脱ぎ捨て、スポーツブラ1枚に……。水波も仕方なく1枚脱ごうとするが、GAMIが「いらんわ、んなもん!」とハンマースルー。急いでTシャツを着なおしたGAMIは串刺し攻撃を狙ったが、水波は難なくかわしていき、ハム子にドロップキック3連発でやり返す。 今度はハム子がGAMIにドロップキック3発。GAMIも河津落としからグラウンド卍固めを極めるが、水波がその上にギロチンドロップでカット。水波はGAMI&ハム子をハンマースルーして串刺しドロップキックを見舞う。GAMIも水波にヘッドバットからのラリアットでカバーにいくが、これは飯田が使ってないため勝利にはいたらず。 続いて水波はダイビング・ショルダーの体勢。GAMIが「飯田、やる?」とけん制するが、水波は「うるせ~!」と敢行。さらに水波はギロチンドロップ2発からドロップキック。これはハム子がカットに入り、グラウンド卍固めを狙うのだが、手足が短く「届かない…」と苦戦。諦めたハム子はツッパリからヨーロピアンクラッチに作戦変更。だが、これももたつき未遂に終わる。その間にGAMIが水波に目突き、ハム子にはヘッドバットを見舞うと、水波にぎこちないヨーロピアンを成功させる。その上にハム子がブリッジで覆いかぶさり3カウント。GAMI&ハム子がダブルで押さえ込んだように思われたが、一人だけ肩がついていなかったハム子の勝利が告げられた。
◎飯田美花トークショー
GAMI「マイクは? トークショーだとわかっているのにマイクの用意をしていない。試合のない人たちは本日は何をしてたのでしょうか。桜花さんはジャージを履く気満々で……はなかったです。なぜかっていうと、今日は試合がないので『今日はジャージ着なくていいですよね、ショートパンツで』って言ってました。ちょっと近いな。広田さん時間を計ってもらっていいですか、いまから10分です。えー、なんの用意もして来てないですが、今何してるの?」
飯田「今リハビリに通っています。リハビリに通ったり、栗原さんの試合には必ず付いて行ってます」
GAMI「ビール娘もやってるやろ」
飯田「WAVEさんでビール娘もやらせていただいてます。何代目になるんですか?」
GAMI「栗原さんも鎖骨の時にビール娘やってて、あのころそんなに人気なかったけど、復帰して『ビール娘やります』って言ったら付加価値がついて、もの凄く売れるようになりました。なので2人出番がなかったら『栗ご飯でビール娘やります』って言ったらエラいことになるかもしれん。その時はよろしくお願いします。復帰の予定はいつぐらいに?」
飯田「まだメドがたってなくて、まだ歩くのと階段を昇ったり降りたりするのがやっとできるようになって、もうちょっとしたら自転車が乗れるぐらいになると思います」
GAMI「(苦笑)。私は階段昇るのも辛いし、走るのも辛いし、自転車には乗らへんで。桜花さんが新しく購入された電動自転車借りたら、乗った瞬間、『わっ!』って。だってひと漕ぎしたらグって行くんだもん。ビックリするよ、あれ。誰かに買ってもらえばええねん、電動自転車。ねっ。誰か買ってあげてくださいね。ちなみに渋谷シュウは同じ場所をケガして復帰に1年かかりました。1年後に復帰ということは、アンタ、私の引退試合、間に合いません。頑張ってください」
飯田「渋谷さんは30歳過ぎてるかもしれませんが(会場大爆笑)、自分はまだ20なので10歳くらい違うと、回復は違うと思うので、1年よりもっと早いと思います」
GAMI「その通りです。そして渋谷さん、ジン帯を切ってから3年後に『やっぱり切れてました』と言いながら、WAVEがはじめて後楽園ホールをやるという直前に『すみません、手術していいですか』と。それは今じゃないとアカンのかって言いましたら、『今じゃないといけません』と意思が固かったので、そう? 勝手にすればって。半年で回復するって聞きました。でもウソでした。そういうことのないように、よかったね。切れてすぐの手術で」
飯田「9月の終わりくらいなので、1カ月ちょっとくらいで」
GAMI「1カ月と1000日とちょっと違うやん。全員が『シブ切れてるから行ったほうがいいよ』って。で、MRI撮ったら、そうしたら切れてんですよ。『切れてますよ』って言われたんです。でも整体の先生は切れてないよって言うんで、切れてないですっていう……。もの凄く東洋医学を信じて、いいところだけチョイスしていってください。たぶんMRIに映っているのがホントと思います。で、3年後に『やっぱり切れてました』と、凄いんです」
飯田「……言葉が出ないです。ケガは早いうちに治したほうが。自分も一応、病院は2箇所行って、どっちもMRIとレントゲン撮って、どっちにも切れているよって言われて手術するべきって言われたので、手術しました」
GAMI「シブちゃんは3年後に2つ病院行って、両方とも切れてるよって。やっぱり切れてました。そうでしょって。渋谷以外の人は切れているって言ってて、渋谷だけが切れてないとちょっと勘違い。あの子ね、二択を間違えるんです。大事な二択を間違える子なんです。それでもう30何年か生きてるのでもうしょうがない。諦めよう!」
広田「5分経過、5分経過です」
GAMI「広田さん人妻から、何かないですか」
広田「結婚相手はよく」
GAMI「なんの話や。まだ20とかやろ」
広田「それならちゃんと付き合ってから結婚」
GAMI「それは桜花とかに言うたれよ。どんだけ焦ってるとお持ってるねん」
広田「結婚はタイミングだから大丈夫。大丈夫です。ちなみに私、川口で隣の駅なので」
GAMI「聞いていません。それはアイスリボンの今日誕生日の佐藤社長に営業して。じゃあ、ここで飯田君にメッセージをもらってきてます。いきますよ。 『飯田、ケガを焦らずちゃんと治すこと。頑張って 野崎渚』 重みがある言葉やろ? もの凄い文章で『ケガは焦らずちゃんと治すこと頑張って』。
飯田「自分が眼窩底骨折した時は、野崎さん、眼窩底骨折2回目なんですよ。1回目はNEOの時でその時の話は野崎さんからたびたび聞かされていたので、折った瞬間、ああ、折ったなと。野崎さんが折った時と同じでした」
GAMI「私も眼窩底骨折してたけど、3週間気づかなかった(苦笑)。で、試合してた。これが昭和世代と平成世代の違いかな。次いきます。 『GAMIさん、まずIIDAAID開催していただき本当にありがとうございます。飯田はみなさんにとてもかわいがられていて、本当によかったなと思っています。そして飯田へ。プロレスラーはケガと隣りあわせの仕事だから、ケガをするのはしょうがないこと。アナタのためにこの大会が開かれて、アナタのために選手たちが試合をしてくれて、アナタのために見に来てくれるファンの人たちがいることを決して忘れてはいけませんよ。ケガに負けないカラダ、ケガに負けない精神を身につけて、これからも頑張ってね。勇気と野崎と飯田は離れていても私のかわいい子供たちだと思っています。たまには連絡してこいや。ずっと応援してるからね、頑張って。宮崎有妃』」
広田「ラスト1分です」
GAMI「はい。次いきます。『飯田様、こんばんは。タニー・マウス先輩です。リハビリは順調ですか。イキイキと試合をしてたのに、ケガをしてしまって悔しい気持ちでいると思うけど、この状況と仲良く過ごしてくれたいいなと願っています。タニーも新人のころに、試合が少しだけ楽しくなってきたころに足の骨折をして半年間、欠場したことがありました。入院初日は何が起きたのかわからなくて、メソメソしちゃいましたが、考え方を変えて今しかできなことをやろうと思ったら、かなり楽しく生活できるようになりました。はしゃぎすぎて太りすぎて、復帰してからカラダが重くなったのはしょっぱい思い出ですが。今日は行けなくて残念ですが、このような興行を開催してくれた皆様に感謝しています。復帰戦ではコーナータニバットで勝利を飾れるように秘伝を伝えますので、近くなったら連絡してくださいな。最後になりますが、頑張れ、飯田で締めさせていただきます。ご唱和ください。頑張れ、飯田!!』 、『本日は飯田のチャリティー大会“IIDAAID~帆立をなめるなよ”にご来場いただき、誠にありがとうございます。飯田のための大会と聞いて、選手のみなさんにとてもかわいがられているんだなと思って、うれしくなりました。前に飯田がとてもよいと聞いて、技とかもいろいろ研究してるんだと思った矢先に、ケガをしたと聞き、これからなのにもったいないなと思いましたが、欠場中も無駄ではなく、飯田にもっともっとプロレスのことを考えて大きくなりなさい…という事だと思います。ファンの方に楽しんでいただけることをたくさん考えてください。私も楽しみにしています。AOコーナー田村欣子』 私、ええ仕事したやろ。みんなに送ってメッセージちょうだいって言っといた。これあげるわ」
手紙を手渡された飯田はあろうことか全部を落としてしまう。「台無しやんけ!」とGAMIに突っ込まれながらも、何事もなかったかのようにマイク。
飯田「本当に感謝の気持ちで一杯です。今日見に来てくださったお客さんにも、この大会を開催してくださったWAVEのみなさん、選手のみなさん、関係者のみなさん、本当にありがとうございます。このプレッシャーを早期回復へのプレッシャーをひしひしと感じて、これからも毎日頑張ります」
GAMI「ホンマに感じてる?」
飯田「これからも毎日、夜も眠れないくらい復帰のことを考えて、毎日頑張ります」
GAMI「でも寝るやろ?」
飯田「美央さんにケガした時はいっぱい寝るんだぞって言われました」
GAMI「美央はあんまりケガせんからな」
飯田「いっぱい寝ていっぱい頑張ります。このあとも楽しんで盛り上がって応援よろしくお願いします」
GAMI「それでは10分間の休憩に参りたいと思います」
3、イイダにゆかりのある人タッグマッチ(20分1本勝負)
○大畠美咲&下野佐和子(12分13秒、変形ブラックダリア)藤本つかさ&勇気彩●
飯田にゆかりのある選手として、大畠美咲(プロテストや記念マッチで何かと対戦した相手)、藤本つかさ(アイスリボンに継続参戦した時にお世話になった選手)、勇気彩(NEO時代の先輩)、下野佐和子(同期デビューの仲間)の4選手が集結した。組み合わせは帆立の貝殻(裏にコーナーの色が記載)をトランプのように引いていき、大畠&下野が赤コーナー、藤本&勇気が青コーナーとなることに。 まずは下野と勇気がショルダータックルで激突し、藤本VS大畠では、大畠が「このペチャパイ!」と精神的な揺さぶりをかける。「ふぇーん」と泣きマネをする藤本に、大畠は「いい齢こいて、ウソ泣きとかしてんじゃねーよ!」と変形フェースクラッシャーにムチ攻撃でお仕置きする。藤本もムチに対抗してサッカーボールを投げつけるが、大畠はナイスキャッチ。ならばと藤本は「腹黒女っ!」とエルボーを放つ。大畠も「このペチャパイがっ!」と言い返すと、藤本は力が抜けるように崩れ落ちる。 さらに下野がボディースラムの連発で追い討ちをかけるが、受けきった藤本が雷電ドロップをかわしてボディースラム返し。やっと攻勢に出たのだが、セコンドの飯田が「ツカモト!」と名前を呼び間違えてしまう。過去にも呼び間違えられた経験のある藤本だったが、さすがにトーンダウン。 飯田のアシストに、下野は「ナイス!」とコーナースプラッシュ、串刺しニーで追撃していく。藤本も三角跳びプランチャからのサッカーボールキックでやり返すと、開き直って「ツカモト行きます!」と串刺しドロップキックで反撃し、勇気とのダブルのエースクラッシャーを炸裂させる。続く勇気はアトミックドロップを一発。エルボー合戦を挟んでフロントキックを叩き込む。下野もなんでやねん!で丸め込む。返されるとすぐにラリアットからブロックバスターを決めるがカウント2。雷電ドロップは、藤本がボールでカットする。 これで流れが変わると、勇気は大畠に風車式バックブリーカー、藤本のサッカーボールキックを挟んで、エルボードロップと攻め込む。さらにチョークスラムからダイビング・エルボードロップへと繋げるが、決まらない。それならばとデスバレーボムの体勢に入るも、大畠は回転エビに切り返しムチ攻撃へ。 あっさり形勢逆転に成功した大畠はジャーマンSH、逆打ちで畳み掛ける。勇気もデスバレーで勝負をかけるが、かわした大畠がムチ攻撃からの変形ブラックダリアで勝利した。
4、ホワイトテイルズスペシャル(30分1本勝負)
華名&○渋谷シュウ(13分47秒、タイムマシンに乗って)栗原あゆみ&紫雷美央●
ホワイトテイルズが全員集合したメインは、再び帆立の貝殻が登場。セミと同じように引いていき、その結果、栗原&美央vs渋谷&華名に決定した。 いきなり華名VS美央の顔合わせが実現し、華名がヒップアタックを見舞う。そこに渋谷が割って入り、エプロンの栗原を突き落とし、華名&渋谷のトレイン攻撃が決まる。さらにダブルのフェースクラッシャーからサンドイッチキック。すぐに美央も戦闘モードに入り、「栗原さん!」と飯田のマネをして、ダブルのドロップキックを成功させる。美央「あんまうまくできなかったからもう1回」とトライするが、これは渋谷&華名も読んでいた。
美央のモノマネに渋谷も感化されたのか、美央&栗原、そして華名を仰向けに寝かせると頭を掻きむしってのタニバットを放つ。だが、これが不発に終わり微妙な雰囲気に……。美央は「どうするんだよ、この空気」と、ストンピングでお仕置きしつつ、トレイン攻撃からタニロケットを成功させ、「栗原さん!」とチェンジ。 栗原が渋谷をキャメルクラッチに捕えると、美央が正面からキックをお見舞い。渋谷もブーメラン式のボディーアタックでやり返して、ようやく華名と交替する。反撃に出た華名はネックブリーカー、ワキ固め、卍固めと一気に流れを変えていく。すると渋谷も調子に乗って栗原に卍固めをかけようとしたが、逆に栗原に捕まってしまう。仕方なく華名が美央をリリースすると、美央がブラ下がり首4の字にフロントキックで挽回していく。 続く栗原がブラ下がり腕十字やミサイル弾で華名に追い討ちをかけるも、キックアウトした華名がワキ固め。栗原もグラウンド卍固めに切り返したが、華名が「ナメんじゃねーぞ!」とランニングキック。栗原もデュランダルからの裏投げを狙うが、回避した華名がカナゴンを放って渋谷に託す。 渋谷はミサイル弾から美央を対角線にハンマースルーしようとしたが、美央が攻守を入れ替え串刺しエルボー。渋谷も同じく形勢を入れ替え同じ技でやり返す。そこから飛びつきDDTで主導権を握った渋谷は、華名のロシアンフックを挟んで、ノーザンライトSHと繋げていく。一方、美央も飛びつき首4の字でギブアップを迫るが、かろうじて渋谷の足がロープにかかる。ピンチを脱した渋谷は、ダブルアーム・フェースバスターから「もらった!」とタイムマシンに乗っての体勢に入る。これをかわした美央は延髄斬りから土蜘蛛という必勝パターンに持ち込むが、寸前のところで華名がカット。この機会を見逃さなかった渋谷がタイムマシンに乗ってで丸め込み、美央からピンフォールを奪ってみせた。試合後は飯田を呼び入れ、5人が勢ぞろい。代表して飯田がマイクを握る。
飯田「みなさん本日は本当に本当にありがとうございました。今日、たくさんのファンの方たちと、たくさんの先輩方に支えられて、今の自分があるということを実感しました。これから一日も早い復帰を、また自分のプロレスができることを目指して、これからも頑張っていきますのでみなさんよろしくお願いします」
GAMIもリングに上がり、マイク。 「全選手上がってください。本日の入場者数から発表します。本日は103人でした。ありがとございます。ツカモトさん、入ったほうですか?」
藤本「入ったほうです」
GAMI「ありがとうございます。これは飯田君にあげる収益です。売り上げ。さっき、こそくに計算しました。収益だけです。全ポラは入ってないです。ちなみに何人ですか?」
桜花「37人です」
GAMI「すごいな。飯田とシブちゃんは関係ないと思うねん。はい、全ポラをぬかしての興行の収益、売り上げですね。税金だけ抜かせていただきました。収益が19万7740円! ツカモトさん、蕨ではいいほうですか?」
藤本「だいぶいいほうです」
GAMI「細かいお金は、面倒くさかったので、私から2260円入れておきました。20万円ピッタリです」
選手たちから「太っ腹!」の声が飛ぶと、お腹を出してGAMIが授与しようとすると、渋谷が「満期、満期」と余計なひと言。
GAMI「何が満期やねん。定期預金か! もういいです。それでは帆立をなめるなよ実行委員会からの20万円です。渡したので復帰する前に逃げたりしないでくださいね。地獄の底まで追っていきます。全員で取り立てますから、しっかり復帰してください。それではみなさん本当にありがとうございました。記念撮影いきましょう!」と、飯田の一日も早い復帰を願って全参加選手が1枚の絵に収まった。
写真&記事提供:WAVE