『Weekday WAVE Vol.44』
◆1月17日(火)東京・新木場1st RING(19:00)
観衆131人
▽選手入場式
新木場では今年初の大会となるため、WAVE所属5選手がリングへ。
GAMI「あけましておめでとうございます。実は1月4日に新宿FACEでやりまして、来られてない方もいらっしゃると思うので、もう一度新年のご挨拶をさせていただきます。今年も応援の方よろしくお願いします」
春日「新木場のみなさん、こんばんわ。寒いですね。寒いですが、会場はだいぶ暖まってきました。この後は熱い試合があります。私も燃えて植松☆輝と戦いたいと思います。今年はまだ17日しか経っていませんが波瀾万丈でいろいろありました。植松さん引退とかあるので、いい意味で焦りたいと思います」
桜花「日曜日から38度の熱を出していましたが、今日無事に気合いで平熱に戻りました。みなさん、最近は風邪やインフルエンザが流行っているので、うがいと手洗いをして気を付けてくださいね。今日も元気に頑張っていきましょう」
渋谷「みなさん、あけましておめでとうございます。あけおめ、ことよろです。新木場はちょっと落ち着くんですけど、今日は植松選手、輝選手と対戦ですが、自分は(植松☆輝とは)初めて対戦します。気を抜かずに自分が植松さんから取る予定でありますので。予定はそうなってますので、そのつもりで見ていてください」
植松「渋谷に取られる予定の植松です。新木場は今年初めてなので、あけましておめでとうございます。今年、とうとう引退を迎える日が刻一刻と近づいてきています。痛いところが増えてきているので、4月30日までこの体が持てばいいなと思いますが、そういうものを感じさせないファイトをしていきたいと思います」
GAMI「平日WAVE今日は4試合、バカ騒ぎできる試合だと思うので、最後まで応援よろしくお願いします」
▼スクランブルWAVE20分1本勝負
華名&○紫雷美央(12分14秒/紫閃光→片エビ固め)ケリー・スケーター&●飯田美花
WAVE初参戦のケリーは美央の前に立つと「私、大きい」と胸を張る。美央は怒り心頭で顔に蹴りを浴びせていき、ケリーが手にしたプロテインを「何だこれ」と放り捨ててしまった。飯田がトリプルテイルズの連係で捕まり、ローンバトルを強いられる。ようやくケリーにチェンジすると、プロテインを飲んでパワーアップしたケリーが美央、華名をぶっ倒しプッシュアップ。さらに両腕ラリアットで2人をなぎ倒すと美央に滞空時間の長いブレーンバスターを浴びせた。飯田が華名にドロップキックを連発。串刺しでも放ったが、追っかけ式のヒップアタック、ドロップキックで逆転される。それでも腕ひしぎ逆十字固め、横十字固め、アームロックと攻め立てる場面もあったが、美央の延髄斬りでカットされ、腕極めヒザ十字に捕まった。飯田が美央の首4の字固めに捕まるとケリーがカット。飯田は河津落としから津軽固めでやり返す。ハイキックをかわしてヨーロピアンクラッチも決めたが、トリプルテイルズのダブルドロップキック、華名のジャーマン、美央のケンカキック、紫閃光で沈んだ。
▼コミカルWAVE20分1本勝負
○GAMIさくら&中川ともか(14分39秒/オットット→体固め)●桜花由美&チェリー
畑中葉子「後ろから前から」の曲でリングに上がったのは、中川とGAMI…に扮した広田さくらの偽ハタナカヨウコ。必要以上にビッグサイズのお腹を見た桜花は「何か入ってるだろ」と警戒し「汚い」と握手を拒んだ。「社長やで。社長が出てきてるんだから専務も働けや。給料出さんぞ」と呼び込まれた桜花が「このデブ!」と罵る。これにさくらは「デブって結構傷つくんやで。前歯ないけど。ただのデブやない。動けるデブや」とロープワークを始めるも、桜花に走り続けさせられてスタミナ切れ。一方的ボコボコにされた。それでも「社長やぞ~」と言い張り「お金で解決」と桜花に1万円を手渡した。桜花は「足りねえ」と突き返し、さくらは2万円で買収。桜花が3カウントを取られにいったが、チェリーがカットに入った。中川とのダブル攻撃ではメガホンを桜花の蹴りで弾かれ、中川のドロップキックを誤爆される。中川がトレイン攻撃から桜花のビッグブーツ、凶器攻撃で劣勢となったが、さくらはエプロンで寝たまま。「行け!中川」と命令するさくらをチェリーが場外に蹴り落とした。さくらはチェリーにも1万円札を渡して買収工作。「足りない」と言われると「儲かってるから」とすべての札を渡した。さくらがチェリーの腕を取ってロープ渡りへ。バットを持って待ち構える桜花に「飛び越したらすごくね?」とさくら。でも、できるわけもなく、あっけなくバット攻撃を脛に浴びて転落。さらに目突きも破られたさくらだったが、ときめきメモリアルを見舞う。チェリーは正面から受けきりダブルチョップでやり返した。桜花へのラリアットは倒すことができず、ビッグブーツ2連発でやり返される。ダブルのフェースクラッシャーは空振り。中川との後ろから前からもかわされたが、フランケンシュタイナーを決め、ツームストンパイルドライバーへ。これは桜花に体勢を逆転されるも、中川が背後からミサイルキックを放って助ける。中川のロープ越しスタナーを食らった桜花が、倒れていたさくらにつまずいて転倒。さくらがそのままフォールして勝利した。
▼Black WAVE30分1本勝負
浜田文子&大畠美咲&○中森華子(20分4秒/ディスティニーハンマー→片エビ固め)●GAMI&水波綾&勇気彩
ブラックダリア(BD)入りした中森の初戦。入場と同時にBD勢が襲いかかり、GAMIに集中攻撃。桜花やチェリーも加勢し、BDのペースで試合が進む。中森がGAMIのトラースキックからラッシュ&パワーズのダブル攻撃で捕まる場面もあったが、再びBD勢がGAMIへ集中攻撃。大畠に腹の肉を掴まれたGAMIの動きが止まり、大畠&中森のムチ攻撃、文子のイス攻撃を浴びた。メガホンの乱れ打ちでの反撃も失敗したGAMIだったが、コーナーに上った文子を勇気が捕まえ、GAMIが雪崩式フランケンシュタイナー。ラッシュ&パワーズがダブルタックルで3人をはじき飛ばし、2人でGAMIをリフトアップ。文子の上に落とした。勇気が風車式背骨折り、ビッグブーツ、ブレーンバスターで、水波が高速ギロチンドロップ3連発を文子に見舞う。イス攻撃をかわしてスピアーを放つとコーナーからダイビングショルダータックルへ。これをイスで迎撃した文子が延髄斬り。大畠が3人にムチを浴びせ、さらにチョーク攻撃。堂々と試合に介入する桜花らの姿にGAMI
は「お前らも出ろよ!」と自軍のセコンドを叱りつけ、大畠の胸を掴んで形勢逆転。ロープ渡りからぶら下がり式の腕ひしぎ逆十字固めを決めた。しかし、場外から桜花のムチを食らい、大畠の飛び付きDDT、中森の延髄斬りを浴びる。GAMIは「お前、新入りか?」と中森にケンタッキーボム。コーナーに上ると大畠のカットに邪魔され、中森が雪崩式のフィッシャーマンズスープレックスで投げられた。中森がディスティニーハンマーを狙うもかわされ、水波のスピアー、勇気のショルダータックル、GAMIのラリアット、ポキに捕まる。桜花のムチに助けられ、GAMIのアディオスアミーガはチェリーがバットで阻止。中森がハイキックを見舞う。GAMIの目突きから首固めも桜花がムチでカットに入り、ネックハンギングボムでたたきつけた。大畠が逆打ち、文子がスピンキックと畳みかけ、最後は中森がディスティニーハンマーでGAMIから3カウントを奪取した。
GAMI「まいど! 小林? 中森? 中森華子が勝てたかもしれへんけど、明らかに多勢に無勢やろ。いくらなんでも1対5は負けるわ。痛いわ、ムチ! なんで腹を捕まれやなあかんのや。デブやない。『愛されゆるふわボディ』です。これからのキャッチコピーです。長いなら『愛・ゆる・ふわ』でええわ。この3人で肉団子(のテーマ曲)がかかったらどうしようと思ったよ。でも、(中森は)ブラックダリアの方がええんちゃう? なんやったけ? ライブドアみたいな名前。ラブドライト? 勝てないやろ? ブラックダリアに入ったら私に勝てるんやで? まあ、私は若干弱いんやけどな。まあ、ブラックダリアの方がいいんじゃないの。そんなに人数が多いならブラックダリア対その他大勢で対抗戦やるか? うちらが勝ったら言うこと聞いてもらうで。ブラックダリア全員でYシャツマッチとかどうですかね?」
大畠「こっちが勝ったら、そっちがYシャツマッチやれよ!」
桜花「見たくねえよ!」
GAMI「広田…出動するよ、なぁ?」
★ブラックダリアのコメント
文子「ビックリしましたね。私がいない間にダリアのメンバーが増えてね。でも、ダリアっぽいから面白いんじゃないかなって。今日もGAMIさんに勝っちゃったしね。ざまあみろってね。リーダーがいい人を見つけて入れてくれれば、さらに盛り上がるんじゃないかなって」
大畠「入っていきなりGAMIさんから取ったというのは、私の見る目は間違ってなかったなって」
中森「JWPっていう小さい世界だけでやっててもダメだなって思っていて、そんな時に勧誘してもらって、居場所というか、そういうのができて嬉しいです。(リーダー大畠については?)同期で同い年で、ラブドライトで仲間なんですけど、ヒールは自分が初めてで、弱々しいことを言っちゃうけど、まず大畠についていきたいです。いつか自分がリーダーになれるように成長したいと思います」
大畠「させないけど(笑)」
文子「ダリアの中でね。(争いがあっても)いいんじゃない」
大畠「黙ってついてこいって感じですよね。試合で頼りになるところを見せていきたいと思います」
▼UEMATSU TOSHIE FINAL ROAD・T02~Grow up~30分1本勝負
○植松寿絵&輝優優(20分50秒/ドラゴン・スープレックス・ホールド)●渋谷シュウ&春日萌花
植松が「4月30日までにこの子たちを成長させたい。輝の力が必要」と希望して組まれたタッグマッチ。春日が植松と手四つの力比べからクロスボディーアタック。植松もクロスボディーアタックをやり返し、アームロックで絞めあげた。2人がかりで春日の右腕を攻める植松☆輝に渋谷がカットに入るも、春日の劣勢は続く。輝へのネックロックでようやく春日が渋谷へチェンジ。渋谷が輝と向かい合うも、植松が襲いかかり、今度は渋谷が捕まる。植松の足4の字固めに捕まった渋谷に輝がニードロップ。ボディーへのタックル、ミサイルキック、顔面ウオッシュと植松が攻め立てたが、最後の一撃は春日がドロップキックで阻止。しかし、すぐ輝が入り、植松☆輝の連係が渋谷に決まり逆転を許さない。輝にタッチしようと背中を見せた植松に渋谷がドロップキック。さらにレッグラリアットを見舞って春日にチェンジ。春日は空中胴絞め落とし、ダブルリストアームサルト、リストクラッチ、クリストで植松を攻める。植松☆輝のダブル攻撃をかわすと、輝への空中胴絞め落としを植松の上に落とし、渋谷がクロスボディーアタック、春日がダイビング・クロスボディーアタックで2人をなぎ倒す。さらに輝にボディーアタック、後方回転エビ固めから丸め込みで春日が攻め立て、渋谷がミサイルキック、カサドーラで続く。渋谷&春日のダブル攻撃を輝にかわされ失速したが、渋谷が感情をこめたエルボーを輝に放ち、スタナー、飛び付きDDTで攻め込む。植松のトラースキック、輝のジャーマン、植松のダイビングボディープレス、トラースキック、ダイビングボディープレスと畳みかけられても、渋谷がハイアングル植松をかわし、2人を相手にエルボーで反撃。輝のキチンシンク、植松のドラゴンスープレックスを浴びても、トップロープ越しのエルボードロップ、春日のダイビングフットスタンプ、渋谷のノーザンライトスープレックス、ミサイルキック、ジャーマンで反撃した。輝のニーアタックからハイアングル植松をカウント2で返した渋谷は植松のドラゴンスープレックスは許さず、変形ラ・マヒストラルで丸め込んで粘りを見せる。しかし、最後は強烈な輝のエルボースマッシュを浴び、植松のドラゴンスープレックスで3カウントを聞いた。
植松「どうだった?」
輝「うーん、気持ちは伝わった。と私は思います」
植松「怒ることはない。説教マイクは大嫌いだ。気持ちは伝わった。それに伴う技術をつけてくれ。まだ間に合う。頑張れ」
★植松☆輝のコメント
輝「まあ試合後に思ったことは、気持ちは試合をしていて感じたんですけど、その後に残るものをもう少し私たちの中に残してほしかったですね。気持ちを忘れずに…何て言えばいいのかな」
植松「でも、輝のこの試合後に聞かれて答えたことがすべてですよ。私はあの2人と長いから言葉を作ってしまう。輝は当たってみてよかったら、本当によかったって言うんですよ。それがこの間(ま)と言葉があの子たちの結果ですよね。前よりよくなかったとかじゃ遅いんですよ。私の引退試合の相手は決まっていて、輝が隣にいるのは変わらないですけど、相手に自分たちでお願いしますくらいの気持ちはほしかったかな。この子たちと最後に戦いたいっていう相手に出てきてほしいし、それは春日、渋谷であってほしいし、あの子たちすごいねって輝に言われたいし。輝に気持ちが伝わったっていうことは、応援してくれているお客さんにも伝わったと思う。あとは技術と気持ちと、私たちに何を伝えたいか。プロレスは気持ちを伝えてこそだと思うから。まあ、何とかなるでしょ。今日の試合だったら」
──また試合をしたい?
植松「思いますね。WAVEの人間とは戦いたいです。いろんな団体でとか、いろんな試合形式でとか、やりたいっていうのはないんですよ。今関わってる子たちがやりたいって言ってくれて、やることができれば思い残すことはないです。あとは輝が隣にいればね。いつも通りの植松で終わっていきたいよね」
──次は藤本戦だが?
植松「つっかは本当にありがとうございました、ありがとうっていう気持ちが試合いっぱいに出ればいいかな。勝ちたい、勝ちたくない、越えたい、越えさせない。そういうのは私たちにないからね。感謝の気持ちの試合をしたい。プロレスハッピーな試合ができればそれでいいです」
★渋谷&春日のコメント
渋谷「この短い期間で言うことじゃないと思いますけど、あともう一回だけやりたいです。もう一回だけやって、植松さんを納得させたかったです。植松☆輝のタッグとは初めてやりました。やっぱりタッグワークのうまさ、絶対にこっちのペースにならないっていうのは感じました。何もやってない感じがしました。何もやってないけど、いつの間にか自分が負けてしまったっていうのが感想です」
春日「植松さんの言っておいた通り、気持ちだけで技術が伴わないと、植松さんが安心して引退できないと思います。プロレス頭の凄さとか植松さんがピカイチだと思うので、もっともっと頭がよくならないと勝てないと思うし、一緒に練習してるからこそ、盗めること、学べることが人よりたくさんあるのに、それが追いついていなくて…」
渋谷「そんなことを言っても始まらないので、まだ3カ月あるので、ここでどう切り替えて成長するかっていうのが自分の気持ちだから。悪いことをグチグチと言っても始まらないから。次の一試合一試合は自分のしたミスはもうしない。4月30日までに植松さんを越える。それでいいと思います」
──希望する再戦はこのタッグで?
渋谷「タッグじゃなくていいです。植松さんと試合ができれば何でもいいです。自分はやりたいです」
春日「期間があまりにも短すぎるので、そこまで底抜けに明るくはできない。気持ちを切り替えてはできないですね。メソメソしないことが今は精一杯です」
──焦りは?
渋谷「もちろんあるし、ないとダメだと思います。(引退興行の)チケットが売り出された時に実感したので、試合数もそんなに多いわけでもないので、やっぱりどこを大事にするかって言ったら気持ちだと思うんですよ。どれだけ気持ちを上げていくか。それで短い期間も有意義になると思うので、今日のことは今日のことで反省して、自分は切り替えていきます」
──このタッグの感想は?
渋谷「基本的に考え方がまったく違うので、自分は1人でも行こうと思っていました」
春日「何回かいがみあった割りには渋谷さんの方が私のやることを読めていたというか、私が助けなければいけないところで機転がきかなかった気がします。今日は私が悪いです」
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【結果】WAVE1・17新木場
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