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Channel: 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』
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【結果】WNC-REINA1・25フィリピン

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『WNC-REINA』
◆1月25日(土)フィリピン・イナレススポーツアリーナ
観衆780人


▼30分1本勝負
 TAJIRI(13分13秒/バズソーキック→片エビ固め)AKIRA


 プロレス未開の地・フィリピンでのオープニングを飾ったのはTAJIRI対AKIRAの黄金カード。TAJIRIは「あえて自分が尖兵役を務めたのは、初めてプロレスを見るフィリピンのファンの前で反応を確かめたかったんです。それでメインを張る朱里に伝えたい」と、その理由を明かした。TAJIRIが姿を現した瞬間、ファンは大「TAJIRI」コールで迎え入れ、試合を前にして会場はヒートアップ。ファンのプロレスに対する期待感は大きく膨らんだ。試合は基本に忠実なグラウンドのテクニック合戦から、一つの箇所に攻撃を加えていくというクラシカルな動きを見せた両者。リングが初めての製作だったこともあり、ロープがゆるく、マットも通常より硬めに仕上がるなど、決していい環境ではなかったものの、不自由さを見せず。最後はきっちりバズソーキックでAKIRAから勝利し、メインの朱里へ好スタートを切った。


▼30分1本勝負
 ○Ray&Leon(17分21秒/カサドーラ)亜利弥’&●レディ・ローリー


 マスクマンタッグの“マスカラボラドーラス”Ray&Leonが一夜にして、フィリピンの人気者の座を獲得した。亜利弥&レディ・ローリーは顔に毒蜘蛛のペイントを施し、ヒールファイトぶりを全開。ロープを利用しての絞首刑攻撃や、2対1でRayを痛めつける。タッグマッチならではの反則攻撃にフィリピンのファンも驚きを隠せず、一斉にブーイングを飛ばす。しかし、この猛攻に耐え切ったRayが反撃開始。Leonとのダブルフライングクロスアタックやドロップキックなどの華麗な編隊飛行を見せる。最後はローリーを捕らえてのカサドーラでフォールを取ると、フィリピンのファンは「ビバ!レイ!」「レオン!」コールで祝福。世界戦略を掲げるボラドーラスにとって、ファンの感触は上々とあって、Rayは「これからLeonさんと何度でもフィリピンに来ます。そしてこの国でもマスク王国にします!」と次なる目標を挙げた。





▼30分1本勝負
 The Bodyguard(9分33秒/豪腕ラリアット→体固め)黒潮“イケメン”二郎
▼特別試合・時間無制限1本勝負
○The Bodyguard&AKIRA(12分18秒/アルゼンチン式背骨折り)TAJIRI&●黒潮“イケメン”二郎


 試合前、フィリピンの人気ミゼットボクサーであるリチャードがボディガーのセコンドにつき、「この男は世界で一番強い!」とマイクアピール。全身にタトウーが入り、見るからに悪くて怖くて強そうなボディガーではあるが、そのパワフルな攻めにはブーイングよりも声援が多く飛ぶ現象も見られた。一方の黒潮は大声援を浴びる。元々フィリピンが好きで、同地でのアイドル的存在になりたかったという黒潮にとって、この光景は念願かなったり。しかし、序盤の奇襲攻撃を決めるまではよかったが、その後はボディガーのパワーの前に劣勢状態に。最後は豪腕ラリアットで黒潮がマットに沈んだ。試合後、なおも攻撃を加えるボディガー&リチャードの前にTAJIRIが救出に入ると、グリーンミストで一撃! ここにボディガーの助っ人にAKIRAも割って入ると、四者の意向により急遽、TAJIRI&黒潮組対AKIRA&ボディガー組の延長戦が組まれた。先ほどの仕返しとばかりに黒潮がボディガーにナックル攻撃を仕掛けると、館内からは「スーパーサイヤ!」の大合唱が沸き起こる。黒潮の入場曲が同地でも人気のアニメ「ドラゴンボール」主題歌であったことから、ファンは黒潮をこのようにコールした。さらに4者が入り乱れての場外戦も起きた。AKIRAと黒潮がイス合戦を繰り広げ、TAJIRIとボディガーが客席になだれ込むなど、プロレス未開の地で、激しくやり合う。ファンのボルテージはさらに上昇し、試合中歓声が鳴り止まない状態に。最後はボディガーのアルゼンチンバックブリーカーでまたしても敗北を喫した黒潮だが、ファンに受け入れられ、フィリピンでの人気を獲得。今後、現地でのさらなるブレイクが期待される。


▼WNC女子ディーバ&REINA世界女子&CMLL-REINAインターナショナル選手権試合・60分1本勝負
 朱里(11分20秒/ハイキック→体固め)ミア・イム
※朱里がWNC&REINAを2度目、CMLL-REINAの初防衛に成功


 女・力道山へ大前進だ! 朱里が故郷・フィリピンでの初大会を大成功で締めくくった。今大会は地元テレビ局2局をはじめとした現地メディアが多数詰め掛け、プロレス、そして朱里への関心の高さを伺わせた。朱里は「フィリピンを背負って立つ」という決意から、フィリピン国旗をあしらった白、赤、青のコスチュームで登場。入場した瞬間、会場のファンは総立ちにて朱里を迎え入れ、割れんばかりの大歓声に包まれた。アメリカからフィリピン入りした挑戦者のミア・イムに序盤、反則で苦しめられながらも、左右のローキックから突破口を開き、最後はグラシアスからのハイキックで。見事、フィリピンの地にてCMLL-REINAインターナショナル、WNC女子ディーバ、REINA世界女子王座の防衛に成功した。試合後はファンから「プリーズカムバック」の大合唱が起き、誕生日ケーキをプレゼントされるというサプライズも。さらにはフィリピン人の母・ルシさんもリングに上がり、朱里を祝福するなど、感動的なフィナーレとなる。フィリピンにプロレスが根付いた歴史的な一日となったといえよう。朱里は「フィリピンで防衛できて本当にうれしい。お客さんが暖かかったし、ここに戻ってきてくれと言われたことも次への励みになりました。絶対にこのプロジェクトを成功させます」と力強く宣言。地元ファンやメディアのフィーバーぶりは予想をはるかに越えるもので、“女・力道山”が現実のものとなってきた。今後のフィリピンでの活動がおおいに期待される。また同大会をプロデュースしたREINA女子プロレスの玉城杏経代表は「大成功だったと思います。フィリピンに少しでもプロレスを根付かせてよかったです。次回も期待して待っていてください」と今大会に合格点を出した。



※写真&記事提供:WNC-REINA


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