『ドミンゴ・ファミリアル』
◆4月20日(日)メキシコシティ・アレナメヒコ
▼CMLL-REINAインターナショナル選手権試合
アマポーラ(2-1)朱里
[1]朱里(3分2秒、グランド卍固め)アマポーラ
[2]アマポーラ(3分28秒、エビ固め)朱里
[3]アマポーラ(5分30秒、片エビ固め)朱里
※アマポーラが第7代王者となる。
プロレス3冠&キック1冠の4冠王者・朱里がCMLL-REINA王座から転落した。大型連休最終日のテレビ生中継。午後5時の中継開始に合わせてまずは挑戦者のアマポーラが登場。「このベルトはもともと私が巻いていたもので私のベルト。そしてメキシコのベルト。今日、朱里から取り返す」とリング上で宣言した。第2試合終了時には朱里が中継の画面と場内のビジョンに登場。アマポーラ戦のコメントを問われて、「ジャベ・パターダ!」(固め技かキックで取ります)とスペイン語で返す。タイトルマッチを前に場内の雰囲気も盛り上がっていく。まずは王者・朱里の入場。アレナメヒコの花道を18日の試合同様、1回転やハイタッチしながら、日本では見られないパフォーマンスを披露。テレビカメラにはピースサインやバイバイのポーズも。コミッショナー代理が立会人、レフェリーのテロール・チノ、朱里のセコンドにサクラド、アマポーラのセコンドにサングレ・アステカが付いてまずはタイトルマッチ恒例の記念撮影。その後、リングアナのコールに乗り、セカンドロープにのぼって大きくアピールを見せた。
1本目、関節の取り合いから朱里がアームホイップに切ってとると、ロープに振ってミドルキックを一発。これでアマポーラの先制を削ぐと、続けて卍固めからすかさずグランド卍に移行してカウント3を奪取。まずは朱里が1本を先勝した。インターバル、朱里は観客席の声援に手を振って応える場面も。2本目、勢いに乗る朱里はドロップキックを連打。さらには背後からのローキック、そして低空のドロップキックを打ち込む。しかしアマポーラもスピアーで反撃開始。さらには朱里をロープに貼り付け、背中へキック。さらに体重を乗せて痛めつける。朱里も足を挟んで切り返しアマポーラをコーナーへ。すかさずランニングのニーを繰り出す。場外へ落ちたアマポーラに朱里はエプロンからのティヘラを敢行。日本では見せない大技に、メキシコのファンも驚きの声を上げる。リング内に戻ったアマポーラへトップロープからのボディプレスを狙うもこれは剣山でかわされる。このスキにアマポーラはぺディグリーからクラッチホールドを決めて1対1のタイスコアに。
3本目、朱里のハイキックをすかしたアマポーラがフィッシャーマンへ。これを返した朱里が投げっぱなしジャーマンで反撃。さらにミノルスペシャルを繰り出すと、見たことのないような技に、大きなどよめきが沸き起こる。かろうじてロープに逃れたアマポーラの痛めた左肩にストンピングを連打する朱里だが、すぐさまアマポーラも体を入れ替え、ケンタッキーボム。そして、朱里をコーナーに追い込み、スピアーを狙うが、間一髪すかして自爆。場外へ落ちたアマポーラに対して朱里はプランチャーでアレナメヒコを舞う。しかしアマポーラもエプロンでナックルを打ち込み反撃すると、ミサイルキック。朱里はカウント2で返す。今度は回転エビ合戦となるも、ともにカウント3は奪えず。ならばとスタンディングのチョップ合戦から朱里がローを連打。さすがのアマポーラもこれには倒れこむ。現役キック王者の面目躍如だ。ここで朱里はマヒストラルを繰り出す。必死に跳ね除けるアマポーラに勢いをつけてのボマイエへ。さらにトップロープからのダイビングニーを決めていくがカウント2。さらに攻撃を畳み掛けようとする朱里の飛び込みざまをアマポーラのネックハンギングボムで返される。朱里はナックルを連打するが、バックに回られると、アマポーラ必殺のバッククラッカー。ここで朱里はついに力尽きてCMLL-REINAのベルトがアマポーラの元へ渡った。”最強女帝”の名を誇り、CMLL世界女子王者時代に24度の連続防衛を果たしたその絶対的な強さは健在だった。
「負けてしまいました。だけど、アレナメヒコという大きな舞台で、しかもCMLLでのタイトルマッチができたことが私にとってものすごい価値だったというか。財産になったとすごく良い経験でした。アマポーラはすごく強かった。でもこのまま終わりたくないので、リターンマッチをぜひやりたいです」とリベンジ戦を決意した朱里。気持ちを切り替えてメキシコでの残り2試合に挑む。