これまでトークショーをはじめプロレスラーとのイベントを展開してきた『若林健治アナウンススクール』が初のプロレス興行を開催。一風変わったラインナップでダークマッチを含む全5試合が行なわれた。入場式でリングに立った同スクール代表の武藤氏は「この大会は若林アナのプロレス愛が実を結んだ興行だと思っております」とあいさつ。WAVEと世界プロレス協会の若手同士のタッグマッチは、小林と神田のエルボーの応酬から神田がラリアット、小林がカウンターのドロップキックを叩き込んだところでタイムアップ。続いての松本都vs日向小陽戦では、試合前に先日のOZアカデミー新宿大会で正危軍として一緒に闘った桜花由美から都への激励メッセージが読み上げられ「本当に宇宙人でした。ブスはブスなりに正危軍に貢献してください」とアナウンスされて会場の笑いを誘う。続いてマイクを持った都は日向に対し「役不足。5秒で終わっちゃいますよ」と言い放つと、日向のみ1フォールカウントで勝ちとなるハンディキャップを与えて試合がスタート。しかし2回続けて秒殺された都は、日向に謝罪してからの3度目の正直でようやく勝利を飾った。
この日の最終試合では志田光とSareeeが初対決。4・1崖のふちプロレス以来7ヶ月ぶりのレッスル武闘館登場となる志田は「帰って来たよ!」の尻文字で登場。試合を優位に進める志田はジャイアントスイングから、場外戦では助走をつけてのジャンピングニーを叩き込む。ジャーマンを決めたSareeeは続けざまに裏投げを狙うが志田は踏ん張って決めさせない。押さえ込みの連続で3カウントを迫るSareeeに対し、ケブラドーラ・コンヒーロで形勢を逆転した志田はランニングニーからのファルコンアローで3カウントを奪取。試合後は志田から歩み寄って握手を交わすと、志田は笑顔でSareeeの健闘を称えた。出場選手たちがリングに上がってのエンディングでは“最も印象に残った選手、最も活躍した選手”として松本都が『ベスト恩知らずレスラー』に選ばれ選手たちからブーイングが発生。特典として「次回大会で希望する対戦相手をブッキングする予定」と告げられた都は「誰でもいいんですか!?」と確認すると、ジョン・シーナ(WWE)の名を挙げた。
★志田光のコメント
「Sareeeちゃんって、一緒に出た映画『太陽からプランチャ』のイメージしかなくて。それから関わることもほとんど…同じ団体に出ることも少ないですし。でも、着実に積み上げてるじゃないですか。ジュニアのベルト獲ったりとかもしてるし。技術面とかプロレスではたぶん申し分ないし、私があの(キャリアの)頃なんてどうしようもなかったと思うんで、すごいと思うんですけど…(苦笑)。あと、もうちょっと気持ちがガツガツしたら、すごい化けるんじゃないかなと思いますね。今メチャメチャいい子なので。“私が勝ってやるんだ!”っていう思いとか“コイツにだけは絶対負けたくない”とかを、ライバルだけじゃなくて上の人にも出せたら怖い存在になるんじゃないかな?っていうのはすごく感じました。やり合ってるときにホントに一瞬だけ“コイツ上から目線でムカつくな”っていう顔をしたかなと思ったんですよ。なので、それがもっともっと出てくればおもしろいなと思いましたね」
★Sareeeのコメント
「志田さんは初対戦だったんですけど…裏投げとか思うように出せなくてすごい悔しいんですけど、次やったときはもっともっと自分の技を完璧に出したいと思います」
恩知らずプロレス『胸突き八丁!Vol.1』
◆11月7日(金)埼玉・レッスル武闘館(19:30)
観衆未発表
▼WAVEvs世界プロレス協会・15分1本勝負
飯田美花&小林香萌(時間切れ引き分け)石橋葵&神田愛実
▼時間無制限1本勝負
日向小陽(0分3秒/横入り式エビ固め)松本都
※都の提案により日向のみ1フォールカウントで勝利となるハンディキャップルール。
▽再試合
日向小陽(0分4秒/横入り式エビ固め)松本都
※都の提案により日向のみ2フォールカウントで勝利となるハンディキャップルール。
▽再々試合
松本都(5分41秒/マンマミーアZ→片エビ固め)日向小陽
▼メインイベント~マサオワールドvs巨大ハンマー~・60分1本勝負
井上雅夫(11分2秒/回転エビ固め)塚本拓海
▼スペシャルエクストラマッチ・30分1本勝負
志田光(11分26秒/ファルコンアロー→片エビ固め)Sareee