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Channel: 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』
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【結果】アイスリボン12・28蕨

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『アイスリボン・356』
◆12月28日(水)埼玉・イサミレッスル武闘館(19:30)
観衆101人(満員)
 
▼インターナショナルリボンタッグ選手権試合20分1本勝負
 ○志田光&成宮真希(15分24秒/スリーカウント→片エビ固め)●さくらえみ&つくし

※王者組が初防衛に失敗。志田&成宮組が第22代王者組となる。
 
 12・25後楽園で仙女の里村明衣子&仙台幸子組を破り新王者となったさくら&つくし組が、戴冠から3日後に初防衛戦。相手は、藤本つかさ&宮城もちの宮城県出身コンビをくだしてタイトルマッチに進出した志田光&成宮真希組。試合前の入場式では、タイトルマッチに集中したいと言うさくらに代わり「試合はないけどみんなに会いたいからやってきた」と言う希月あおいがあいさつ。
 
 王者チームのほうから握手を拒否。ゴング前から挑戦者チームが襲いかかり試合開始。志田と成宮はさくらをターゲットに攻めようとするが、さくらのほうがヘッドスプリングで立ち上がれず地団太を踏む。さくらが志田に吊り天井を極めると、つくしも成宮に弓矢固め。さくらえみ70キロが志田に爆発、つくしが串刺しのドロップキックでつづく。志田がつくしをブレーンバスターでマットに叩きつけると、代わった成宮につくしが豪快なボディースラム。さくらが成宮にサーフボードストレッチ。ボディーシザーズに移行すると、成宮が開脚からカンパーナにもっていく。さくらと成宮がチョップの応酬。ダブルチョップで成宮が打ち勝ってみせる。つくしがエプロンから成宮を抑えると、なにを思ったか、さくらが側転からのエルボーアタック&苦笑い。成宮がつくしをアルゼンチンで持ち上げると、逃れたつくしがロープを走ってドロップキック。成宮は変形のサーフボードストレッチからギロチンドロップ。志田が入ってきたさくらにバックブリーカーを決めて、2人まとめてのキャメルクラッチに捕らえてみせる。志田が柔道殺法でつくしを翻弄。しのいだつくしがパロスペシャルで志田の動きを止めにかかる。さくらとつくしが合体、つくしのドロップキック、ダイビングボディーアタックが志田に決まる。さくらによる“蕨の妖精”ボディーアタックから熟女式グラビア固め。志田は2人まとめてブレーンバスター。志田がつくしにカナディアン、成宮がさくらにアルゼンチンでバックブリーカーの競演。逃れたさくらとつくしがドロップキックで志田を挟み撃ち、さらにタイガースープレックスも競演。さくらのムーンサルトは志田が返す。志田はタイガードライバーを逃れるも、さくらがマヒストラル。返した志田は、タイガードライバーもキックアウト。さくらがコーナーに上がるとつくしを蹴散らした成宮がカット、志田が雪崩式ブレーンバスター。志田がさくらにジャンピングニー。つくしのカットが間に合う。つくしが向かっていくと志田がバックドロップの構え。成宮がカットに入ろうとすると、つくしが張り手。成宮がつくしにアルゼンチン。志田がカナディアンでさくらを前方に叩きつめる。志田がさくらを肩車、成宮がトップから六方落としの超合体技を敢行。しかしさくらがギリギリで返してみせる。志田はつくしにファルコンアロー。成宮がギロチンドロップでつづく。志田がもう一発ファルコンアローを放ち、成宮がダイビングギロチン。志田がスリーカウントでさくらを蹴り上げると、成宮が場外でつくしを止める。ここから3カウントが入り、タイトルが移動。成宮が初戴冠となり、志田はICE×60と合わせて2冠王となった。
 
 成宮「結果がすべてだと思っています。ベルトという結果が、ずっとほしかった。このベルトを獲った結果を次の自信につなげて、またがんばっていきたいと思います」
 志田「ICE×60も獲った。インターナショナルリボンタッグも獲った。次は後楽園で、愛川ゆず季に勝てないんじゃないかと言ったブル中野に発言を撤回させる! 1月8日、がんばるぞ!!」
 
▼10分1本勝負
 ヘイリー・ヘイトレッド(6分58秒/ラリアット→片エビ固め)長野ドラミ

 
 5冠王のヘイリーにアイスリボン最重量のドラミが挑戦。ドラミは握手を求め「ナイシュチューミーチュー」。ヘイリーは日本語で「ハジメマシテ」と返答する。ドラミがコーナーに上がって手四つの構え。ヘイリーが引き戻してリング中央で手四つにもっていく。ドラミがロープへ走るように指示するが、ヘイリーの体当たり一発でおもいっきり吹っ飛ばされる。ヘイリーは体重を乗せての逆エビ固め。ドラミがマットを這いつくばり、なんとかエスケープに成功。ドラミはショルダータックルでヘイリーを吹っ飛ばしランニングボディープレス。ドラドラアタックはヘイリーがかわしバックドロップの構えで中央にもっていく。逃れたドラミがヘイリーと打撃戦。ヘイリーはコーナーに追い込んで突進。ドラミがかわしドラドラアタック。さらにコーナーに上がってダイビングセントーン。ヘイリーが返すと、ドラミは腕のサポーターを投げ捨て突進も、カウンターのラリアットをまともに食らってしまう。これで3カウントが入り、ヘイリーが勝利した。
 
 ドラミ「私が(韓国遠征で)いない間に、もっちりのボスがヘイリーさんになったみたいですけども。今日、試合して、たしかに最高級のもっちりだと思いました。ユー、もっちりシスターズ、ナンバーワン。ボス。よろしくお願いします!」
 ヘイリー「(「ボス!」のコールに)キョーハアリガトーゴザイマシタ。アイエンジョイベリーマッチ。サンキュー。さくらさん、ユー、マダ。さくらさん、ネクストイヤー。レッツゴートゥーアメリカ」(場内USAコール)
 さくら「オー、オー」
 ヘイリー「ノープロブレム。レッツゴー。インターナショナルトラベル。レッツゴー」
 さくら「これ適当(に言ってる)だからね、適当だから」
 ヘイリー「レッツゴー、エブリーイヤー」
 
▼トライアングルリボン15分1本勝負
 ○リボン高梨(8分5秒/横回転十字固め)●帯広さやか&●松本都

 
 トライアングル王者の高梨が、都、帯広という難敵(?)と一度に対戦。高梨はリングに上がるなり苦悩の表情を浮かべている。ゴングが鳴るも、高梨はどうしていいかわからず。意を決したか、中央に歩みだすが、やはり後退してしまう。高梨が前転してみると、都が前転からポージング。つづいた帯広がわけのわからないロープワークで高梨を困らせる。その傍らで都がダンス。高梨と帯広がやりあう中、帯広が都の背後から突進。高梨がコーナーに追い込まれ、都と帯広が次々と串刺し攻撃。都が高梨に卍固め、帯広が重なっていこうとするが、加われず。都が高梨をロープに括りつけると、帯広がチョップの連打。都と帯広が手を「X(エックス)」の形にしてチョップの乱れ打ち。都がコーナーの上で高梨にコブラツイスト。都が高梨を下ろして帯広に持たせるも、ダイビングボディーアタックは同士討ちに。連係が乱れた都は帯広を叱りつける。そこへ高梨が2人の鼻をつまんでみせる。逃れた都と帯広がダブルでのマンマミーア。しかし高梨が簡単にかわして、帯広のバックをとる。都が突進も高梨は2人まとめて逆片エビ固め。帯広がエスケープすると、都がミヤココクラッチ狙い。帯広が割って入ると高梨が2人まとめて丸め込む。
最後はトライアングル王者の高梨が、3カウントを奪った。
 
 都「今日は自分にすごい負担の大きい闘いでした。2人を引っ張ってがんばりました。明日(12・29)の崖のふち第6戦に向けての心理戦ですね。明日、レッスルアリーナで、さくらえみと対戦します。この人に対して、みなさん言いたいこといっぱいありますよね。ハイ、わかってます。みなさんの思いを代弁して、この蕨に惨劇を巻き起こしたいと思います」
 帯広「自分もアメリカ行ってみたいのです。先日UMAと和解して、ここから今日は勝ちたいと思っていたのですが、次回の後楽園まで突っ走っていきます」
 
▼20分1本勝負
 藤本つかさ(13分37秒/ビーナスシュート→片エビ固め)星ハム子

 
 “北都名勝負数え歌”とコールされた、藤本とハム子のシングルマッチ。ハム子がいきなりショルダータックルで藤本を吹っ飛ばす。アームホイップの応酬からハム子が強引に押さえ込む。ギリギリで返した藤本は、ハム子の手を払いのけてキックを叩き込み、コーナーに追い込む。ハム子はリング中央に藤本をもっていき“セクシー”ダイヤル固め。「どこがセクシーだ!」と怒りの藤本がハム子の腹の肉をつかんでぶん投げる。ハム子は藤本の髪の毛をつかんで叩きつけると、道場で久々の「オ・シ・リ・ダー!」からブルドッキングヘッドロック。さらに“どすこい”逆エビ固めでギブアップを迫る。藤本は延髄斬りからコーナーへ向かっていく。読んでいたハム子が追っかけて後方からラリアットを叩き込み、ミサイルキックを敢行。もういちどコーナーに上がると藤本が叩き落して自分がコーナーへ。ハム子がダイブをかわすが、藤本がヒザ十字。背中へのドロップキックを叩き込むと、ミサイルキックへつなげる。ハム子が返すと、至近距離からのラリアット。ハム子の突進に藤本はドロップキック。藤本が奪取するとハム子はカウンターのラリアット。ハム子はロープへの攻防で背後からラリアットをぶち込んでバックドロップ。藤本がジャックナイフにいくとハム子が返して丸め込みの応酬。ハム子がスパインバスターから押さえ込むと、藤本がなんとか返す。ハム子がスモーラリアットで突っ込み、フィーバーなサソリ固め。エスケープした藤本を中央にもっていきもう1回サソリ固めを狙う。しかし藤本が切り返してヒザ十字。ハム子が体を入れ替えて押さえ込む。藤本が返すと、ハム子がダイビングボディープレス。一発決めるとカバーにはいかず、もう1回。藤本がかわしてサッカーボールキックの乱れ打ち。正面からの2発もハム子はクリアー。藤本がドロップキックを決めるが、これもハム子が返す。ならばと藤本がビーナスシュート。これがズバリ決まると、ハム子が返せず。藤本がハム子をメインで破った。
 
 ハム子「星ハム子、蕨に戻ってきたわよ~。負けちゃったけど、このリングにいられることが私にはホントにうれしいです。家庭の事情とか、本当にすいません。でも、めげない、泣かない。星ハム子、笑いたいのよ~。ワーハッハッハ!!」
 藤本「北海道に帰っていたハム子さんが、ますますおかしくなってしまいました。1月8日、さくらさんが退団してからフリーとしての1発目の『女帝』(TDCホール)で(6人タッグで)当たれます。人の節目に当たれるようなレスラーになりたいと思いました。仙台リボンの(追加)参戦選手を発表します。仙台出身の大畠美咲選手、そして、岩手県出身の藤原秀旺選手。藤原選手には、被災地キャラバンですごいお世話になりました。1月7日、さくらえみの退団式にはさせたくないので、自分の凱旋興行として仙台に来てください。待ってます!」
 
▽高梨がさくらの道連れに!?
 
 高梨「さくらさんが退団を発表してから、はじめてアイスリボンに上がりました。所属ではないのでおかしいのですけども、今日試合やって、ボクはさくらさんのプロレスが大好きだし、アイスリボンが大好きだし、このリングが大好きだし、このリングでいろんなこと学ばせてもらったし、このリングでまた闘っていきたいと思ってます。さくらさんがいなくなって、このリングを盛り上げていくことがさくらさんの望みだとも思ってます。ボクが役立てるなら、このリングで闘っていきたいし、このリングでまだまだ学ぶべきことがあると思ってます。ていうか、今日の試合が、アイスリボンのラストだなんて考えたくもないです。だからみなさん、来年もこのアイスリボンのリングに参戦していいですか?」(大喝采)
 さくら「後楽園のエンディング、すごいハッピーエンドになってて、(ひとりで去って)切ない気持ちだったんです。自分が消えるのは美しいんですけど。誰か一人くらいついてきてくれてもバチは当たらないかなと…」
 帯広「自分は、さくらさんについていきたいのです。さくらさんが、好きなのです。でも、さくらさんの作ったアイスリボンをみんなでもっともっと大きくしていかないといけないのです」
 さくら「私も帯ちゃんが大好きです。ありがとね。と同時に、誰もついてきてくれないだっていう気持ちも寂しいです。で、考えました。私は一人だけといっしょに歩んでいこうと思ってます。アイスリボンをやめて付いてきてください、高梨さん。寂しいんだもん。私といっしょにアイスリボンをやめて付いてきてください」
 高梨「ボクの気持ちはどうなるんですか?」
 さくら「私の気持ちを大事にしてよ。さくらえみが大好きだから上がっていたんだよね。さくらえみが大好きだったら、いっしょにアイスリボンやめればいいんだよ!」
 高梨「こんなかたち誰も望んでないですよ。ボクは、トライアングルチャンピオンですよ。チャンピオンがベルトを持ったまま出なくなったらおかしいじゃないですか。ベルト、どうなるんですか?」
 さくら「負ければいい。高梨さんがベルトを失うチャンスを上げるよ。1・4新木場でトライアングルリボンのタイトルマッチを組みます。そこで負けて私といっしょにアイスリボンを出て行きましょう」
 高梨「負けたらリボン高梨、アイスリボン追放マッチですか。いいですよ、自分はチャンピオンですから、来年からもアイスリボンを上がり続けますよ! アイスリボンのリングを盛り上げていきますよ!」
 これにより1・4新木場でのトライアングルリボン選手権試合が決定。さらに、志田光&成宮真希&みなみ飛香vs藤本つかさ&つくし&くるみの6人タッグマッチがメインでおこなわれる。
 
 さくらえみの“ファイナル”アイスリボン決定カード
12月30日(金)「19時女子プロレス」さくらえみvs帯広さやか
12月31日(土)道場マッチ。さくらえみ&リボン高梨vsりほ&みなみ飛香
1月4日(水)新木場大会。さくらえみvs希月あおい
1月7日(土)仙台大会。さくらえみvsつくし
 
 12・31では、アイスリボンを去ることになる可能性のある高梨がさくらとラストタッグ。大晦日にはりほと対戦。りほが1・4&7に出場できないため、この日が最後の対戦となる。1・4の希月は復帰第2戦。さくらのアイスリボンラストマッチの相手は、ともに仙女を倒したつくしが選ばれた。また、大会のエンディングには安藤あいか、しもうま和美からのメッセージが読み上げられた。第一子誕生のしもうまからはビデオでのメッセージも。最後には、藤本が作った「さくらえみの歌」が所属選手全員で合唱された。


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